磐梯グループは農業、観光、そして福祉事業まで展開されていますが、その根底にあるグループ共通の「哲学」や「原点」は何でしょうか?
ありがとうございます。創業者の小兵が戦後、宇都宮で青果業を始めたところからスタートしました。戦後何もない状況でやをスタートして、ドライブ事業や観光業に手を広げていくわけですが、やはり原点はお客様に喜んでもらうということです。名刺にも書いてあるんですが、「心の喜びを送る」というのが磐梯グループとしての共通の哲学だと思っています。それを追求した結果、農業や福祉事業まで展開してきました。すべての事業は創業者精神の延長線上にあります。
特に「農福連携」は貴社の大きな特徴だと思います。社会福祉法人「めぶき会」の設立に込めた想いと、事業を通じて地域にどのような価値を生み出せているとお考えですか?
めぶき会の設立当初の目的は**「地域農業の担い手作り」でした。現在はおかげ様で6次産業化と企業連携がうまく進み、「働く喜びと社会参加の実現」を目指しています。昨日の新聞にも大きく載りましたが、A型事業所は今、窮地に陥っているところが多い中、おかげ様でうまく連携できており、都市部でもトップ1か2の実績をあげています。行政からも注目される事業所になっていますので、今後も地域の見本になるような事業所**を目指していきたいと思っています。
共生社会のモデルとして、農業と福祉が連携している事業所というのは全国を見てもあまり例がありません。この方向性を広げながら、今後は重度障害の方も受け入れ、多方面で地域貢献できる事業運営を目指しています。地元の支援学校から毎年約5名の卒業生を受け入れさせていただいており、地域での認知度と保護者様からの評価もいただいています。
「めぶき」という名前に込めた由来はあるのでしょうか?
芽吹き、芽が出るというイメージが良かったので選びました。そこまで深い意味はないんですけどね。
これら多様な事業が互いに連携することで生まれる「磐梯グループならではの強み」とは何でしょうか?
一つは人件費の総合的なやりくりが効くということです。小山のいちごの里と日光の観光業で、シーズンの忙しさが半年ずつ逆になっているため、効率的な運用が可能です。
それから、いちごを中心にした農産物を多くの業者が扱っており、円滑に納品できることで、いちごの里も日光も欠品なくお客様に製品を提供できるのが強みです。カステラ製造も、工場、卸し、販売の3つが重なって収益を生む構造になっています。
社長がおっしゃる6次産業を徹底的に確立し、雇用の創出を含めて、グループとして6次産業を広げていくことが重要だと思っています。
繁忙期が異なるため、忙しくない時期に忙しいところへ応援に行くことで、グループとしての連帯感が生まれています。自分のところだけでなく、皆で磐梯グループを盛り上げようという意識につながっているんです。
地域社会では、めぶき会が地元の支援学校と連携を深めており、地域での認知度と保護者様からの評価を得て、基盤が確立できてきた状況です。
私が思うのは、栃木という地域を強みにしているということです。日光は世界遺産の膝元で地域ナンバーワンのお店を運営していますし、いちごの里は50年以上連続日本一のいちご生産地である栃木県で、やはり地域ナンバーワンの事業を展開しています。地域ナンバーワンであることが最大の強みだと思います。
10年後、磐梯グループをどのような企業にしていきたいですか?
10年後は、世界を広げたいと思っています。今は日本国内からのお客様がたくさん来てくださっていますが、インバウンドのお客様をいちご狩りから日光へ連れていくような事業を展開したいですね。**「世界の磐梯グループ」**を目指して、「栃木の観光といえば磐梯グループだね」と言われる会社にしたいです。
今後、社長を中心とした企業の考え方を若手社員に浸透させることが最も重要だと思っています。企業は永続するけれど私たちには寿命があります。自分たちが企業を成長させる、自分たちが作るんだという意識を持ってもらいたいですね。
私が日光のミーティングで幹部に必ず言うのは、**「決めたことは必ずやる」**ということです。やることを決めたら、決めたことを絶対に継続してやる。それが企業として伸びる要素だと伝えています。そういう気持ちを全員が持てば、希望を持てる方向へ進めると思います。
グループの規模拡大に合わせて、めぶき会も福祉分野で地域ナンバーワンを目指したいと思っています。就労支援だけでなく、他の福祉施設に負けないよう基盤を作り、磐梯グループの成長に合わせて事業展開していきたいですね。
材面では、地元の人だけでなく、東京の大学や専門学校に出ていった人が、東京の会社と比べても**「地元に戻ってこの会社で働きたい」と思ってもらえるような魅力的な会社**にしていきたいと考えています。
素直で、勉強好きで、プラス思考。そして凡事徹底できる人
―― このビジョンを共に実現していくために、これから仲間になる方へ一番に期待することは何ですか?
これは船井さんの言葉を使わせてもらっているんですが、**「素直で勉強好きなプラス思考の人」**です。本当に素直で、勉強好きで、プラス思考の方を募集しています。
社長のおっしゃる通りですが、業務の中で覚えてもらいたいのは、サービス業とは何か、お客様とはどういう方なのかということです。それを基本的に理解してから、自分の業務に携わってもらいたいですね。
それから、組織の仕組みとして逆ピラミッドを理解してほしいんです。一番上にお客様、その下にパート・社員、一番下に社長という構造です。正三角形と逆三角形の違いは何か、よく理解していただきたいと思います。
また、グループ内の取引でも、外部企業との取引だと考えてミスロスを防ぐ意識を持ってほしいです。他の企業との取引であれば、そういうミスは絶対に起こしてはいけません。その認識を持てば、伝票処理や流通もより確実になり、ロスミスをなくすことで収益も上がっていきます。
地元密着企業ですので、地域と人を大切にできる方、そして一緒に作っていく姿勢がある方を求めています。福祉、農業、観光と多様な事業が交わっていますので、多様性を受け入れられる方が望ましいですね。
社員の成長は実践経験が一番だと思いますので、若い社員に仕事を任せている会社です。色々チャレンジできる領域がありますから、チャレンジ精神のある方にぴったりな会社だと思います。
